多彩なスイカの種類

 

日本でスイカは間違いなく人気の果物であり、国内でも当然ながら栽培が行われていますが、実はスイカの生産で圧倒的な量を占めているのは中国となっています。以下、トルコ、イラン、ブラジル、アメリカと収穫量のランキングは続き、案外日本での生産量は少ないようです。そうは言っても国内でもスイカの種類は豊富です。おそらく一番馴染みがあるのは「大玉すいか」でしょう。普通はこれが店頭に並んでいます。

 

食感はシャリっとして、しかお甘く、スイカの美味しさが味わえます。これの種類は「縞王」、「富士光」、「早生日章」、「甘泉」、「祭ばやし」などとなり、重さは平均3~5kgですが、大きいものでは7~9kgもあります。

 

小さな「小玉すいか」も人気があります。大きさは1.5~3kgと小さく、そのために冷蔵庫に入れやすい点が人気なのです。大きさ以外の外見は似ており、味も大玉と変わりません。むしろ小玉の方が果皮は薄く、小さい割に可食部分が多くてお得なのです。小玉の種類は「紅小玉」、「ひとりじめ」、「姫甘泉」などとなっています。

 

「黄色すいか」は果皮が緑でも、中の果肉が黄色で、別名の「クリームスイカ」もよく呼ばれる名称になっています。これは甘さがやや控えめだったのが欠点でしたが、最近は品種改良されて糖度も高くなっています。もちろんシャリっとした食感も楽しめます。大玉だと皮が黒い「おつきさま」、小玉では「おおとり」、「ひまわり」などが並んでいます。

 

「マダーボール」も特徴的で、これはラグビーボールのような楕円形をしています。皮が薄くて甘みも充分にあります。これに似た「姫まくら」、「紅まくら」などもあります。「でんすけ」は高級スイカとして贈答品にも利用されています。